ハツキタ商店街（発寒北商店街振興組合）の皆様で運営されている団体です。

札幌市西区発寒（はっさむ）のJR発寒中央駅から北に伸びる通称「ぎんなん通り」を中心としたエリアにある商店街になります。

発寒小学校。発寒東小学校、西陵中学校の生徒さん対象に「地域のおせっかいおじさん」をコンセプトに、自分たちのまちを自分たちで守ろう。子どもが安心してくらせるまちづくりを目標に取り組まれています。

「活動内容」

発寒小学校、発寒東小学校の通学路にて

登下校時、見守り活動、パトロール、スクールガードなど。

イベントを通じて、地域の商店街の皆さんとつながることで子ども達に顔を覚えてもらえ、親しくなることで犯罪などの防止につながる活動をしています。

商店街で行われている、イベントは以下の通りです。

ハッピーハロウィンinハツキタ

年に1度、ハツキタ商店街で行われるハロウィンイベント。

商店街の参加店舗で、合言葉をいうとお菓子がもらえます。

また同時開催で、「ハロウィン仮装フォトコンテスト」もあり

毎年、多くの方が来場される楽しいイベントになっています。

地域の子どもたちが楽しむのはもちろん、商店街の活性化にもなります。

実はこのイベントも子ども達の安全を守るために行っているのです。

楽しいイベントを通じることで、入ったことのないお店にも入りやすくなり、お店の人と顔なじみにもなりやすくなります。子どもとはいえ、まったく知らないお店にどんな人がいるのか不安になり入りにくいもの・・

もし、知らない人、不審者に追いかけられたりした場合

ここのお店の店員さんは知っているから、助けてもらえるなど

子ども自身で身を守ることができます。

スノーキャンドル

毎年1月に行われるイベント。

発寒小学校、発寒東小学校で授業の一環として行われています。

ぎんなん通り沿いに生徒さんの作ったスノーキャンドルが並べられ

やさしい温かい灯火が街を照らします。

商店街の人たちと一緒になって行います。ハロウィンのイベント同様見守りの意味もあります。

こんな活動にも参加されています。

サタデースクール

発寒小学校では年に10回「サタデースクール」が開校されています。

子どもたちに有意義な土曜日を過ごしてもらおうと同校やPTA、地域の団体などで構成された運営委員会が企画する特別なスクールです。大学生のボランティアが勉強を教えてくれる「寺子屋」や、スポーツインストラクターによるかけっこ教室などがあります。

うち年に2回ほどハツキタ商店街の方々がコーディネーターになって、外部から先生をおよびし、普段の授業とはひと味違う「学び」を子どもたちに教えます。一部内容をご紹介します。

交通安全教室　～自転車編～

商店街に加盟されている鉄工団地自動車学園の教習指導員による、自転車に乗る時のルールと安全教室を開催。安全に運転するための講座やシミュレーターを使っての実技指導、簡単設備について学び、グランドでの実施も行いました。自転車についての正しい知識や、安全に走行する大切さを学ぶことで、乗り始めた低学年はもちろん、高学年の児童や、保護者にとっても、便利な乗り物だからこそ起こりうる事故を少しでも防ぐための勉強になりました。

いのちを守る魔法の布

2018年9月北海道胆振東部地震が発生し、北海道の広範囲で被害がありました。

こういった災害に備え、いざという時に子どもたちには自分たちの身を自分で守る方法を覚えてほしいという思いを込めて「いのちを守る魔法の布」と題して風呂敷を使った、防災風呂敷講座が行われました。講師を務めたのは、風呂敷の文化や使い方を伝える日本風呂敷協会の認定講師北海道代表の横山芳江（よこやま・よしえ）さん。教えていただいたのは、基本的な物の包み方から、災害時に使えるリュック、防災頭巾、簡易担架などの作り方を紹介してくださったそうです。歴史や基礎知識を、笑いを交えて分かりやすく解説してくださったので児童や、参加した保護者の方々は、積極的に楽しく取り組んでいただけたようです。

そのほか、「チョークアート」の制作体験や、ゲーム感覚で児童たちに架空のお菓子会社を作ってもらった「チャレンジ！！お菓子の株式会社」など楽しみながら、授業では学べないことを教えていただけます。

商店街の人たちと交流がもてる「サタデースクール」を通じて、子ども達に顔や名前を知ってもらうことで犯罪等の抑止効果も含め未然防止につながるという目的はもちろんですが、児童を育てる、地域人材活動にもつながっています。

事故防止、凶悪犯罪の防止などで小学生の児童の皆さんの通学路や周辺地域の見守りなどを強化されている地域も多いと思います。でも、部活動などで帰りの遅い中学生も決して、親御さんたちからすると安心、安全とはいえないのではないでしょうか・・

ハツキタ商店街さんでは、

小学生のお子さん以外にも、中学生のお子さんにも町内会を身近に感じていただけるような取り組みを積極的に行われています。

職場体験

毎年11月に、西陵中学校の2年生が授業の一環としているもので、ハツキタ商店街に加盟している店舗さんにご協力いただき、職場体験をしていただくもの。

チームで実際働いていただき、後日学校で体験をまとめたものを発表する発表会もあります。多くの生徒が、真剣に取り組んでいます。この取り組みを通じて商店街にどのような、どんな人達が働いているのかを子ども達が知ることによって、地域で子どもを見守るという活動にもつながっています。

そのほかにも、将来どんな職業に就こうかなど地元で学べる、キャリア教育にもつながります。また、このようなお店が地元にあるなら将来もここで働いてみたいという、地元愛にもつながってきます。子どもの安心、安全を守る目的以外に、子どもの人材育成につながる活動です。

まとめ

ハツキタ商店街さんでは、子ども達にとって楽しく住みよい安心、安全な街になるよう常に理事長、副理事長はじめ商店街全体、地域ぐるみで取り組んでいらっしゃいます。子どもを守るという以外にも、子ども達の心を育てていくということにも積極的に活動されています。ご近所との交流が希薄になりつつある昨今、地域で見守るとうことがなかなか難しい中、子育てに積極的に取り組んでいる地域だと思います。