「あつもりそば」とは、そばに熱いお湯をかけて温めたもりそばのこと。熱いお湯をかけることでそばの香りを最大限に引き出すのだそう。つゆも温かく、寒い冬におすすめの一品。

手打ちそばの名店が手稲区稲穂で2014年に再開

JR星置駅南口から歩いて8分ほどの国道5号線沿いに「手打ちそば　喜心庵」はあります。1999年にそば粉100％つなぎなし生粉打ち手打ちそばの店として西28丁目界隈で開業。以来、数々のメディアに取り上げられてきた名店が、途中休業を経ながらも、2014年9月に手稲区稲穂で再始動しました。

そばは、十割（生粉打ち）と二八（1～2割つなぎ）があり、生粉打ちそばの産地は北海道黒松内産の奈川在来種を使用しています。十割といえばお店によっては、ボソボソする感じがある場合もありますが、ツルツルと入ります！

喜心庵では、食べやすさを重視した硬くなく・冷やしすぎないおそばを出しているとのことで、硬めや冷やしたほうが好きな場合は、伝えれば対応してくれますので忘れずに伝えましょう。

つゆは十割そばは辛口、二八そばは甘口か辛口を選べます。あつもり十割そばは辛口のつゆ。初めての温かいそばを温かいつゆにつけて食べる体験。おすすめどおり、そばの三分の一をつゆにつけ、存分にそばの味を楽しみました。

とても気になって、一緒に頼んだ「熱々甘いたまごやき」。焦がして香りを出すために甘めに作っているのだとか。中までしっかり焼いてあり、ジューシーで食べ応えも十分！　ぜひおそばとともに食べてみてほしいです♪

おもてなしの心とユーモア

「手打ちそば　喜心庵」はもの静かなご兄弟が営んでおり、店内にはジャズが流れるとても安らげるお店。壁にはたくさんの色紙が飾られていますが、有名人のサインではなく、実は食べに来たお客様が書いたもの。色紙は無料で「らくがきしていきませんか？」と店内に置かれています。席に着くと「おひとつどうぞ」と十割そば饅頭が一人ひとつふるまわれ驚きを隠せません！　メニューを開くと「胃袋の満腹よりも、心の満足を」と書かれていることに納得。喜心庵さんのおもてなしの心を感じました。手打ちそば教室も開いているので、職人の技を習ってみるのもいいかもしれませんね！

「手稲区でいちばんおもしろいそば屋さん」を目指している、ステキなおそば屋さん！　食べるたけではなく、このお店で過ごすことを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。