創業50年の老舗のお寿司屋さん。寿司の命、新鮮な素材にこだわり、向き合う姿勢は昔も今も変わらない。

職人のもてなしを味わえるお店

八軒の下手稲通り沿いにある老舗寿司店『ふじ寿司』さん。創業から50年。北海道近海ものを中心に新鮮な素材に“真面目”にこだわり、職人が真心をこめてもてなす人気の寿司店です。

見せていただいたのは、お店の奥にある生け簀。つぶ貝などの貝が水槽の中で生きていました！

生け簀はその昔、お寿司屋さんや居酒屋さんでよく見かけたものですが、手入れも大変な上、コストや人手もかかります。今では本当に少なくなってしまいました。

それにもかかわらず、生け簀がこのお店にはあるのです！

物流や保冷技術が進んだとはいえ、その場でしめて食べる以上の新鮮さを思いつきません。

何をおいても、素材にこだわり続ける“真面目”さを感じられるお店です。

好きなネタを10種選べるランチ寿司

『ふじ寿司』のランチタイムは、お得なランチメニューと通常メニューのどちらも味わうことができます。ランチメニューはびっくりするほどお得！

10種のネタを選べる「お好み寿司」、予約は必要ですが面白い野菜をネタにした「野菜寿司」、ネタがてんこ盛り「スタミナ丼」、定番「刺身定食」、「ねぎとろ丼」、「上天丼」、「まぐろ丼」、「ジャンボ握り」の8種類。しかも、ほとんどが880円とリーズナブル。まぐろ丼、ジャンボ握りは660円です！！

どれも食べたかったのですが、やっぱり職人さんが握るお寿司を食べたかったので、ネタをお任せして「お好み寿司」を頼みました。

出てきたのは、中とろ・紅鮭・まぐろの赤身・平目・ハマチ・甘エビ・北寄・ほたて・とびっ子・数の子の十貫。

一貫100円の計算なのに、中とろを食べられるなんて♪　口の中でとけてしまい、感激！！　そして、トラウトサーモンではなく、旬の紅鮭！　ほどよい自然の甘みがふわっと広がり美味です。北寄、ほたては歯ごたえがよく、平目は活〆。まぐろの赤身はまぐろの味がしっかりしています。本当にどれもこれもおいしくいただきました！

今回はお任せで頼みましたが、自分で選ぶ場合は、平目・ハマチ・中とろ・まぐろ・甘エビ・ほたて・いか・たこ・サーモン・北寄・数の子・とびっ子・かに・しめさば・玉子焼き・ゲソから一つずつ選ぶことが

できます。また、表には出ていなくても旬の「サンマ」や「イワシ」などがある場合も。通常メニューも頼めるので「うに」や「いくら」などをプラスすることも可能です。

また、一つ気が付いたのがガリ。実はガリが大好きで、お寿司を食べる時は大量に食べちゃうほうなんです。『ふじ寿司』さんのガリは甘みがほとんどありません。甘みのないガリはさっぱりとしていて、口の中に残らずなんだか通の味。新しくうれしい発見でした♪

お昼から贅沢な気分を味わわせていただきました。

道内外から訪れるお客様が多数！

『ふじ寿司』さんのおもてなしは、ネタへのこだわりにとどまりません。常連さんが釣ったソイや平目、ホッケを活〆し持ち帰り、職人さんがさばいて提供する、なんてこともあるそうです。食べてみたいですね～♪　そんな職人さんとのコミュニケーションが楽しくて、みんな集まってくるのかもしれません。

ショーケースにはずらりとネタが並んでいます。個人のお寿司屋さんとなると、最近ではそれも珍しいことです。当たり前のことができない時代に、翻弄されることなく『ふじ寿司』流を貫いている、真っ直ぐなスジの通ったお店だと感じました。

ぜひ、一度訪れてみてほしいお店です。