まいぷれ札幌市中央区編集部です。
今回は、4年ぶりに開催された「国際雪像コンクール」の結果についてお伝えします。
世界の国と地域から9チームが参加され、大通西11丁目「国際広場」を舞台に技を競い合われました。
参加されたのは、韓国の大田広域市(姉妹都市)、ハワイ、インドネシア、リトアニア、モンゴル、ポーランド、米国のポートランド市(姉妹都市)、シンガポール、タイの9チームです。
コンクールの結果、第48回国際雪像コンクールの
優勝チームは、「温もり」(写真❶)を制作したモンゴルチームでした。
案内板には、次のような説明がありました。
「モンゴルではずる賢い動物であるキツネが赤ちゃんを邪悪なものから守ると考え、フェルト製のキツネの飾りをベビーベッド上に吊るす習慣があります。
この雪像、「温もり」は、吹雪の中、山になって少年を守り、家のように温め、母のように愛するキツネを表現したものです。
柔らかな雪が降る札幌の空の下で穏やかに眠るキツネと少年が、さっぽろ雪まつりの来場者に平和をもたらすことを祈ります。」
さて、
準優勝は、タイチームでした。2月4日の記事、「…準備状況。観てある記」でも紹介しましたが、近年のコンクール常勝国チームです。今年は惜しくも準優勝でした。
制作された「ナーガの火の玉」(写真➋)については、次のような説明がありました。
「ナーガの火の玉現象とは、メコン川から数百の火の玉が舞い上がり、やがて消えるという宗教的信仰に基づいた自然現象です。
地元では、水と豊かさを司る神聖な蛇であるナーガが、仏陀への供物として火の玉を放つと信じられています。」
第3位は、札幌の姉妹都市、韓国の大田広域市チームでした。雪像のタイトルは「ハーモニー」(写真❸)。
説明文には、「愛の本質を陶磁器の形で表現し、男女が互いに頼り合い、愛し合っている姿を描いた作品です。」とありました。
確かに、書かれているとおりのことを連想させる芸術作品だと思いました。
第4位には、インドネシアチームが入賞しました。タイトルは「コモド島」(写真❹)でした。
「インドネシアの東ヌサ・トゥンガラ州に位置するコモド島には約3,700頭のコモドオオトカゲが生息しています。
コモドオオトカゲは世界最大のトカゲで、体長3.4メートル、体重100キロに達するものもいます。
コモド島のピンクの砂浜や、1000種以上の魚、380種以上のサンゴ礁が生息する海底の自然美は、ダイビングやシュノーケリング愛好家にとっての楽園です。」との説明が書かれていました。
第5位は「夢を実現させよう」(写真❺)で、リトアニアチームが制作されたものです。
説明文には、「疑うことから抜け出し 夢を雲のように昇らせ 果てしない空へと高く羽ばたかせよう」とありました。
かつて、「命のビザ」で知られる杉原千畝(すぎはら ちうね)が赴任していた国でもあり、短いその説明文の行間には、強く込められた願いが感じられます。
これらのほかにも、入賞には至らずとも、苦心の跡が窺える4つのチームの作品が展示されています。
それぞれのお国柄を垣間見ることができますので、是非ご覧になってみてください。