＜2024.3.4更新＞

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遺品整理
武士の魂
日本刀

日本刀は、“武士の魂”とも言われ日本人の精神性を象徴するものとして受け継がれてきました。今でも日本人の道徳観の根底に、多かれ少なかれ『武士道』というものが、道徳観として宿っていると思います。

『武士道』の定義を記す明確な教典や教義はないそうですが、北海道にもゆかりのある新渡戸 稲造が『武士道』という本を書いています。その本の中には「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「名誉」「忠義」という7つの要素が日本人の道徳観に残っているとしています。
・『義』正しくあること
・『勇』勇敢であること
・『仁』情け深くあること
・『礼』敬意をもつこと
・『誠』誠実であること
・『名誉』誇りをもつこと
・『忠義』主君への忠誠をもつこと

例えば、近年の世界的スポーツ大会で日本のサポーターが、試合後に自分たちが利用した観覧席をきれいに掃除をして帰ったと各国メディアから賞賛されていました。ほかの国では考えられないことだと。わたしはこれも『武士道』精神があってこその“美徳”だと思います。この行いは、新渡戸 稲造があげている『武士道』ひとつひとつに当てはまると思いませんか？
■『義』
例）自分のゴミは自分で持ち帰る
■『勇』
例）誰もやらないことを初めて行う勇気
■『仁』
例）自分たち以外の場所も清掃
■『礼』
例）人に迷惑をかけない
■『誠』
例）形だけではなく心をこめる
■『名誉』
例）負けても勝ってもするべきことをする
■『忠義』
例）国を背負って戦った選手たちと同心

日本人ならではの“美徳”。言われてみれば、わたしたちの何気ない行いに『武士道』が隠れているかもしれませんね　毎日、四六時中とは言いませんが忘れずにいたいものです

武士の時代はもっと強くこれらを求められ、それに従って行動しなければならなかったのでしょうね強靭な精神を鍛えぬくために武道を鍛錬したのか、武道を鍛錬したがゆえに強靭な精神が鍛えぬかれたのか…。武道の道具である刀はさまざまな意味で“武士の魂”だったと言えそうです。

今回遺品整理の中に日本刀があり、ふと故人も“武士道”を重んじる人だったのではないだろうか…などと勝手な想像をしています。

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