まいぷれ札幌市中央区編集部です。
皆さんは「いくえみ綾(りょう)」という漫画家をご存知でしょうか? 北海道名寄市のご出身で、1979年に中学3年生(14歳)でデビューしたというから驚きです。
■漫画やアニメ関係者と北海道
1979年当時といえば、『宇宙戦艦ヤマト』や『銀河鉄道999』、『機動戦士ガンダム』といったTVアニメや漫画(本)が話題になっていた時期でした。
しかしこれらは、どちらかといえば少年向けと思われましたので、「少女漫画の歴史」と入力してネット検索してみました。
すると、なんと、明治大学のWebサイトから米沢嘉博記念図書館のサイトへと繋がり、「少女マンガ誌の変遷」というページが開きました。
そこには、「1902年創刊の『少女界』(金港堂書籍)から歴史がはじまった日本の少女誌・・・」との記述があり、さらに、1963年5月に『週刊マーガレット』(集英社)が創刊、わたなべまさこ「ガラスの城」、池田理代子「ベルサイユのばら」、山本鈴美香「エースをねらえ!」、神尾葉子「花より男子」など数々のヒット作を連載、88年に『マーガレット』と改称し月2回刊となり、姉妹誌に『別冊マーガレット』などがあると解説されていました。
こうした時代背景のなかで、いくえみ綾氏は活動をスタートされたようです。名寄市のご出身ですが、アニメ映画『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の総作画監督:湖川友謙氏や、『機動戦士ガンダム』でキャラクターデザインとアニメーションディレクターを担当された安彦良和氏は、オホーツク管内遠軽町のご出身です。
■札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構(通称:SamaLit)
このように、漫画やアニメ分野には北海道出身で活躍されている方が結構おられます。
そうした方々のご要望と札幌市のまちづくり政策とが相まって、今年(2025年)4月に「一般社団法人 札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構(通称:SamaLit)」が設立されました。
同機構の代表理事には、東映株式会社の代表取締役会長:多田憲之氏が就かれ、北海道大学の教授や札幌市まちづくり政策局の方も理事に名を連ねております。
そして同機構の公式サイトには、「法人について」の項に次のように記されてありました。
<以下、引用>
札幌・北海道からは350 人以上と多くのマンガ家が輩出されており、生み出された数々の作品を、産学官連携によるまちづくりの取組に活用し、札幌のまちの新たな魅力を創り高めることで、地域活性化を推進してまいります。
また、ライブラリーを核とした人材育成事業を進めることで、札幌から新たなクリエイターやコンテンツを生み出すことを目指します。
<引用おわり>
『ONE PIECE』や『千と千尋の神隠し』、『鬼滅の刃』といった漫画やアニメは、日本国内のみならず世界的にも人気を博し注目されているのはご存知のとおりです。
北海道・札幌においても、マンガ等を活用した文化的な交流や創造性の高い人材の育成を通じ、地域の魅力創出・活性化を目指すこととされています。
■「いくえみ綾原画展 Our Stories -from Sapporo-」
前置きが長くなりましたが、いよいよ「いくえみ綾原画展」のご紹介です。
【会 期】2025年12月20日(土)~ 2026年1月18日(日)
※ 12月31日と1月1日はお休みになります。
【時間帯】平日12:00~19:00、 土・日・祝休日11:00~19:00 (入場は閉場の30分前まで)
【会 場】サッポロファクトリー 3条館3階 特設会場 (札幌市中央区北2条東4丁目)
【観覧料】一般1,700円、 中高生1,000円、 小学生以下:無料(要保護者同伴)
【主 催】一般社団法人札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構、北海道新聞社、HTB北海道テレビ、いくえみ綾展実行委員会
詳しくは、
一般社団法人札幌マンガ・図書等活用まちづくり機構の公式Webサイト や
Facebook、
X(旧Twitter)、
インスタグラム でご確認ください。
子どもの頃は漫画をよく見ていましたが、原画とはどのようなものか、実際に観覧してきました。
チケットはコンビニで当日券を購入していきました。しかし、会場前でも販売されていました。
サッポロファクトリーでは要所・要所に写真❶のようなメインビジュアルがあり、期待が膨らみます。
特設会場に着くと、まわりはほとんど女性客ばかり、すごい人気です。でも、男性も1~2名おりました。
会場内は基本的に撮影禁止ですが、一部撮影OKの場所があり、そこで撮ったのが写真➋と❸です。
いくえみ綾氏は長年ご活躍されてきただけに、展示物も予想以上に多かったです。
驚いたことが一つありました。それは以前(2025/09/30)に編集部ニュースで取り上げた「北海道フービーフェスティバル2025」のメインビジュアル(若い男女がバゲットバーガーを食べ合う画)を、いくえみ綾氏が手掛けておられたことです。
記事を作成した際には、メインビジュアルの画像提供を受けることなく進めたため、いくえみ綾氏が関わっておられたとはまったく気づきませんでした。
それはともかく、ネタバレにもなりそうなので今回の原画展についての野暮な感想は控えますが、行かれた方は「いくえみ綾氏の世界」に浸れること間違いありません。
AIの時代がやってきました。漫画などコンテンツ産業分野にも多大な影響があると思われます。
そうであれば尚更、コンテンツ産業界でクリエーターなどを目指す方は、本物の原画に触れておく貴重な機会でもあります。
そして一顧客の立場の方にとっても、AI作品との違いに気づけるようになるかもしれません。
この機会にあなたも是非、サッポロファクトリーの特設会場を訪れてみてはいかがでしょうか。