まいぷれ札幌市中央区編集部
まいぷれ札幌市中央区編集部です。
昨日(1月18日(日))は、久々に大倉山ジャンプ競技場へ行き、「2026 FISジャンプワールドカップ」札幌大会(男子)を見てきました。
円山バスターミナル3番口から無料の「シャトルバス(JRバス)」に乗り、9時10分頃ジャンプ競技場に着きました。
予選は9:30からで、会場では念入りに準備が進められていました(写真❶参照)。
ここで少し、ジャンプ台やジャンプ競技について、昨日、受付で配布された資料をもとにご紹介しておきましょう。
■大倉山ジャンプ競技場
昭和7年(1932年)1月に開場式が行われ、「大倉シャンツェ」と命名された60m級のジャンプ台としてスタート。
昭和27年に90m級に改修、昭和45年(1970年)には、’72冬季オリンピック札幌大会に向け大改修され、「大倉山ジャンプ競技場」へと名称変更。
その後も何度かFIS(国際スキー・スノーボード連盟)のルール改正に合わせて改修され、現在はラージ・ヒル(ヒルサイズ137m)、K点123mの世界でも有数のジャンプ台となっています。
ジャンプ台全体の大きさは、全長368.1m、標高差133.6m、傾斜長403.8m。
スターティングゲートからカンテ(踏み切り台)までのアプローチは全長101m。そのうち助走路は94mで最大斜度35度、カンテは7mで斜度11度、高さは3.3mです。
■k点とその周辺について(この項は、㈱ジェイ・スポーツ様のWebページを参照させて頂きました。)
写真❶をご覧いただくと、選手が飛んできて着地するあたり(ランディングエリア)の両サイドに、青と赤のライン(バナー)がつけられております。
青の上端をP点(Punkt:ランディングエリア開始点)、青と赤の境をK点(Konstruktionspunkt:建築基準点)、赤の下端をL点(Landing Area Limit:ランディングエリア限界点)と呼び、カンテの先端からL点までがヒルサイズ(大倉山ジャンプ競技場では137m)とされています。
k点については、以前に「これ以上飛ぶと危険」を示す赤いラインと言われていたことを覚えている方もおられると思いますが、選手がより遠くへ飛べるようになったため、2005年からジャンプ台の「設計上の基準点」となったとのことです。
■ジャンプ競技の順位について
昨日の大倉山では、ラージヒル個人男子の予選と決勝(ワールドカップ第19戦)が行われました。
決勝での順位は、1回目のジャンプ(飛距離点+飛型点)と2回目のジャンプ(飛距離点+飛型点)の合計ポイントに「ウインドファクター」と「ゲートファクター」のポイントが加減されて決まります。
飛距離点は、k点まで飛ぶと60ポイントが与えられ、k点より1m長いと1.8ポイント加算、1m短いと1.8ポイント減算されます。
大倉山ジャンプ競技場のk点は123mですので、124m飛ぶと67.8ポイント(60+1.8)の飛距離点になります。
飛型点は、空中での美しさ、正確さ、着地姿勢などを5人の飛型審判員が20点満点から0.5ポイントずつの減点法で採点しています。公平に行うため、最高点と最低点を除き、3人の点数を合計したポイントが飛型点となります。
スキージャンプは屋外競技のため、風の状況により飛距離が左右されます。
ウィンドファクターとは、ランディングバーン横の7カ所に設置された風向・風速計により、選手が飛んでいる間の平均値を瞬時に算出して得点に反映させるシステムで、飛距離が伸びる「向かい風」はマイナス点、不利となる「追い風」はプラス点が与えられます。
ゲートファクターとは、選手の安全と公平な条件を保つため、その回の途中でもスタートゲートの変更が可能なシステムです。
最初に、その日の気象条件やテストジャンプ、試技等により基準となるスタートゲートが決められ、そのゲートより下からスタートしたときはプラス点、上からスタートするとマイナス点としてそれぞれポイントに反映されます。
大倉山ジャンプ競技場(写真➋)では、ゲートは50cm単位で47段あり、下から順に番号がつけられています。
■ワールドカップ第19戦(1月18日)の結果
まず予選ですが、これには日本から下記の10名(敬称略)が参加しました。
葛西紀明、小林朔太郎、小林潤志郎、小林陵侑、佐藤慧一、佐藤幸椰、内藤智文、中村直幹、二階堂蓮、山元豪。
予選の結果、葛西紀明選手(56位)と山元豪選手(57位)は、本選に進めませんでした。
下川町出身の葛西選手(53歳)は、1988年に16歳でW杯札幌大会に初出場して以来、ご自身が持つW杯歴代個人本選最多出場のギネス世界記録579戦の更新はなりませんでした。冬季五輪には史上最多の8回出場し、1994年のリレハンメル五輪では団体で銀メダルを、また2014年のソチ五輪では個人で銀、団体で銅メダルを獲得し、今やスキージャンプ界の「レジェンド」と言われています。
さて、残りの日本選手8名を含む50名で争われた本選の1回目でトップに立ったのは、前日(第18戦)優勝したスロベニアのドメン・プレブツ選手。
2位は小林陵侑選手(写真❸)で、前日(第18戦)2位だった中村直幹選手は16位、同3位の二階堂蓮選手は6位でした。この3名と、小林潤志郎選手、佐藤幸椰選手、内藤智文選手の6名が本選2回目に進出し、33位の佐藤慧一選手と34位の小林朔太郎選手は2回目には進めませんでした。
30名に絞られた本選2回目(決勝)では、小林陵侑選手が全体でトップとなる138.5メートルを飛んだものの、1回目との通算ポイントではドメン・プレブツ選手に及ばず2位となりました。
3位はオーストリアのダニエル・チョフェニヒ選手で、ほかの日本選手は、二階堂蓮選手(6位)、中村直幹選手(13位)、内藤智文選手(17位)、佐藤幸椰選手(24位)、小林潤志郎選手(27位)という最終結果でした。
■「2026 FISジャンプワールドカップ」札幌大会(女子)
今週末の1月24日(土)~25日(日)には、女子の大会が大倉山ジャンプ競技場で予定されています。
屋内(ラウンジ)からの観戦のほか、屋外観戦も3エリアありますが、ブレーキングトラック正面の「プレミアムゾーン」の前売券は完売したようです。
ブレーキングトラック横・最前列の「エキサイティングゾーン」については、前売券3,000円(税込)、当日券4,000円(税込)です。
また、その後方の「スタンダードエリア」(自由席、写真❹参照)でも十分に楽しめます。
FISジャンプワールドカップ女子大会は、札幌に来る前の1月20日(火)~21日(水)にも山形県蔵王で第19戦と第20戦が予定されています。
なかでも上川町出身の高梨沙羅選手は、今シーズンはまだ表彰台に立てていないようですが、男女通じて最多となるW杯63勝を誇っており、女子で2位の選手が通算30勝であることから、いかにすごいかがわかりますね。蔵王そして札幌でも、メダルを期待したいところです。
■札幌オリンピックミュージアム 2025年度 特別展示会
大倉山ジャンプ競技場の一角に「札幌オリンピックミュージアム(SOM)」があります。
来月6日からイタリアのミラノ及びコルティナ・ダンベッツォの2都市を舞台に冬季オリンピック・パラリンピックが開催されることを記念して特別展示会「ミラノ・コルティナ2026冬季大会TEAM JAPAN WINTER FEST in SOM」が1月17日(土)から始まっています(写真❺)。
世界各地でのオリンピックメダルや日本代表選手のユニフォーム、使用していたスキーやスケートなどの展示のほか、映像がリニューアルされたジャンプシミュレーターやボブスレーの体験ができるコーナーなどもありました。(W杯入場チケットがある方は無料で観覧できます。)
4月26日(日)までですので、W杯女子札幌大会が終わったあとでもお子様を連れて楽しまれるのもいいでしょう。
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